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2013年05月10日 16:00(

【コラム】グリザイアシリーズ完結記念インタビュー風コラム 第2回

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グリザイアシリーズ完結記念 2回目


☆おすすめ☆


さてさて、フロントウイング最新作『グリザイアの楽園』、発売間近ということで始まったコラム企画も早くも2回目。前回に引き続き、今回も『グリザイアの楽園』でメインシナリオを担当された藤崎竜太さんにお話をうかがいましたよ〜。
今回は『グリザイア〜』に登場する魅力的な女の子たちについてのご質問。藤崎さんお気に入りのあの子について、意外なお話が聞けたのでお見逃しなく。
もちろん、今回もイラストはフミオさん描き下ろしっ! こちらも要チェキです!


■グリザイアの楽園とは

http://ec2.images-amazon.com/images/I/51EZwA5RTCL.jpg

美少女ゲームメーカー・フロントウイングが5月24日にリリースする最新作。

2011年に発売され、同年にその年最もファンから支持された美少女ゲーム作品
に贈られる「萌えゲーアワード2011」にて大賞ほか主たる賞を独占した話題作
『グリザイアの果実』、そしてその続編として生み出され、同じく高い評価
を得た『グリザイアの迷宮』に続く三部作の完結編にあたる作品である。 登場人物たちの厚みのある設定と、それらが生み出す人間模様、
そして軽妙な会話劇の織り交ぜ具合が絶妙であると、
多くのファンから高評価を得た。
もちろん、アニメ『化物語』や『神のみぞ知るセカイ』などで
お馴染みの渡辺明夫氏や、ゲーム『智代アフター』で知られるフミオ氏らを
起用したビジュアル面でも人気を集めていることはご存知のとおり。
詳しくはフロントウイング オフィシャルサイトを参照のこと http://frontwing.jp/

for-otacom02

(オタク.com 特別コラム 描きおろしイラスト)※保存推奨



第1回 グリザイアのシリーズ完結杵にンタビュー風コラム
あああ
http://0taku.livedoor.biz/archives/4447119.html



すずこ 「という訳で、インタビューコラム第2回です! すずこです!」
藤崎   「いや、知ってるよ?」
すずこ 「まあホラ、2回目から読む方もいらっしゃるだろうし、一応名前を覚えてもらおうかと」
すずこ 「それに、あえて何度も名前を連呼しておかないと、藤崎さんは絶対に名前を間違えて覚えるので」
藤崎  「人聞き悪いなあ。まあ確かに名前を覚えるの苦手だけど」




■名前覚えない疑惑■


すずこ 「なんでも聞いた話では、ビックリするぐらい人の名前を覚えないらしいですね」
すずこ 「業界関係者の集まるパーティーの席で、かなり有名なクリエイターさん本人に向かって“誰だっけ?”と平気で聞いて、周りにいた人間を凍り付かせたって話を聞きました」

藤崎  「それいつの話? もう大分前の事でしょ? そもそも藤崎はパーティーとかあまり呼ばれないし、めったに会わない人の名前とか普通覚えないよ」
すずこ 一緒に仕事してる人の名前すらも覚えないって聞きました」
すずこ 「グリザイアシリーズでSD原画を担当されている“ななか まい”先生を“なな かまい”と勘違いして“かまい先生”って呼び出したのは藤崎さんが発端だという話ですが?」

藤崎  「うん、そんな事もあったかもね」
すずこ 「会議の席で藤崎さんが“かまい先生”を連呼したものだから、若手のライターも藤崎さんに合わせてそう呼ぶようになって、最終的には一部ユーザーにまでその呼称が定着し始めたらしいじゃないですか」
藤崎  失礼な話だよね(笑)」
すずこ 笑い事じゃないですよ?」
すずこ 「あと、桑島由一(※1さんはクワシマ・ヨシカヅであって、クワジマ・ユウイチじゃないですよ?」

藤崎  「あ、うん、それはワザと
すずこ ワザとなんですかっ!?
藤崎  「“アキ学(※2”の頃だったかな? 桑島君がね、藤崎に向かって“アキ学のOPムービー観てくれました!?”って聞いてきたんだよね」
藤崎  「で、実際に観たし、いい出来だったから軽く褒めたんだけど、そうしたら彼“あれ、僕の仕事です!”って、思いっきりドヤ顔をしたんだけど、その顔が無性に腹が立って

藤崎  「それ以来、ワザとクワジマ・ユウイチって呼んでる」
すずこ イジメじゃないですか」
藤崎  「違うよ? 正式名称だよ」
すずこ 「…は?」
藤崎  「ほら、みんなシモ・ハユハシモ・ヘイヘって呼ぶでしょ? その呼称が間違っていることをわかっている人も、ヘイヘの方が通りがいいからみんなそう呼んでる」
藤崎  「それと同じで、実はクワジマ・ユウイチなんだけど、クワシマ・ヨシカズの方が通りがいいからみんなそう呼んでるだけで、間違っているのはそっちだよ?」

すずこ 「…え? 本当に…?」
藤崎  だけど」
すずこ なんで嘘つくんですか!?
藤崎  呼吸をするように人を殺すのが殺人鬼なら、呼吸するように嘘をつくのがシナリオライターだからね」
すずこ 「…なんと言うか、会話していてどこまでが冗談なのかわかりにくい人ですね…」
藤崎  人の名前を覚えるのが苦手ってのは本当だよ。言語野が少しおかしいというか、頭の中で単語がテレコになったり、不完全な中間補完がしょっちゅう起きる」
すずこ 「ああ蒔菜の“ザニガニ”とかと同じ感じですか?」
藤崎  「それとはちょっと違うんだけど、前にね、グリザイアの関連グッズで“グリザイアのチャームストラップが出ますよ”って話を聞いた時にも、“グリザイアのチャーグストラウス”ってなんだろ? って勘違いしたし(笑)」
すずこ 「なんですか? チャーグストラウスって…」
藤崎  肉芽腫性血管炎…だったかな?」
すずこ 「そう説明されてもわからないです」
藤崎  「ていうかさ、いきなり全然関係ない話で始まってるけど、いいのかな? 前回の終わりに“キャラクターについて聞く”みたいなこと言ってなかった?」
すずこ 「あ、そうでした」
藤崎  「いっそ、この無軌道さをコラムの売りにする?」
すずこ 「いえ、もう少し頑張ってみます




■キャラクターについて■


すずこ 「という訳で、藤崎さんのお気に入りキャラであるですが、なにかコメントください
藤崎  雑な質問だなあ…どうした? もう飽きた?」
すずこ 「そういう訳じゃないですけど、なにか幸にまつわる面白いエピソードとか、無いですか?」
藤崎  「うーん…これは言ってもいいのかな? 開発の極初期段階で由美子やみちるを含めた全キャラのデザインをフミオ君にしてもらった時に、藤崎が“これはちょっとなぁ”って、難色を示したキャラが、幸だったんだよね」
すずこ 「当時の幸は、今の幸とはデザインが違っていたということですか?」
藤崎  「いや、ほぼ同じ。頭にカチューシャが乗ってるか乗ってないかぐらいの差だったね」
藤崎  「なんて言うか、幸だけが異質というか、あまりフミオ君らしくないように見えて、正直藤崎はキャラデザインを変更してもらうつもりだったんだけど、次に上がってきたのがメイド服を着た幸だった」
藤崎  「あれ? デザイン変えなかったの!? ってディレクターに聞いたら、フミオさんが気に入っているようなので…って返事が返ってきてさ」
藤崎  「まぁ、気に入ってるなら仕方がないか、自分の担当キャラじゃないし、あまり突っ込んだ反対意見も出したくないって事で放置してた」

すずこ 「つまり藤崎さんは最初、あまり幸を気に入っていなかったということですか?」
藤崎  「そうなるね」
藤崎  「けど、色が着いたり、色々な表情が見えてくるようになると、一気に意見が変わった。これ凄く良いじゃん! って(笑)」
藤崎  「多分、フミオ君が幸で表現したがっていた物が明確に見えてきたからだろうね、幸を見ているうちに、色々な物が見えてくるようになったというか…このデザインだからこそやってみたいっていう意識がライターの方に湧いてきた感じ?」
藤崎  「普通はシナリオがあってキャラクターデザインが決まるんだけど、幸に関しては逆(笑)デザインがあって、シナリオが後追いするというか、珍しいパターンだよね」

すずこ 「その幸が、今では藤崎さんの一番のお気に入りというのも面白いですね」
藤崎  「そうだね。でもさすがのフミオ君も、幸があれほど濃いキャラクターになることは想像してなかったんじゃないかな?(笑)」




■サメトーーク!■


すずこ 「幸といえば、無類のサメ好きですよね? どうしてサメなんでしょう? 幸があれほどサメ好きになったエピソードなんかの設定とかあるんですか?」
藤崎  「どうだったかな? 多分、最初のきっかけは、みちるの腰に巻かれているサメポーチを幸が真似て作ろうとするって設定を、みちる担当ライターの桑島君が立てたのが発端だったかな?」
藤崎  元々サメポーチは原画の渡辺先生の発案で付与された物なんだけれど、せっかくのポイントアイテムなので、何かイベントを用意しようというのが始まりだったと思う」
藤崎  「そのイベントがきっかけで、幸に“サメ好き”ってサブファクターが付加されたんだけど、元々わかりやすい記号的な特徴の少ないキャラだったから、藤崎も桑島君も、その設定に飛びつくように食いついて、必要以上に前面に押し出したって訳」

すずこ 「桑島さんはみちるの担当で、幸の担当じゃないですよね?」
藤崎  幸の担当はかづや君だよ。でもね、かづや君はまだ若いし、藤崎や桑島君の悪乗りともいえる幸弄りに対して異を唱えることが出来なかったんだね」
藤崎  「そういうパワハラめいた部分を由美子担当ライターの木緒さんに窘められてはいたし、自分の担当キャラを弄繰り回されてシナリオに支障が出始めたかづや君から、改めて幸の仕様書のような物を提出してもらったんだけど」
藤崎  「今度は“仕様書に沿っていれば何をやってもいいんだろ?”と言わんばかりに、藤崎と桑島君が暴走し始めたから手に負えない」
藤崎  「こういう言い方をすると、藤崎や桑島君に悪意があるように聞こえるかも知れないけれど、単純な話、かづや君の要求する幸を、藤崎と桑島君が“書けなかった”だけなんだよね」
藤崎  「かづや君に“こういう風にしてください”と言われて、その通りに書いているつもりでも、少しずつズレていく…正直、かづや君はやりにくかっただろうなと、今は反省している

すずこ 「なるほど、そうして今の少しおかしい幸が出来上がっていった訳ですね」
藤崎  「そうだね。当初はもう少しおとなしくて可愛らしい子だったというか…あんなにも慇懃無礼な“クソメイド”じゃなかったんだけど…ごめんよ、かづや君




■日下部麻子誕生秘話■


すずこ 「他にも、そういったエピソードのあるキャラクターはいますか?」
藤崎  「デザイン面で苦労したという意味では、日下部麻子が一番リテイク回数が多いかな? 多分、3〜4回は直してもらったと思う」
藤崎  藤崎が欲しかったデザインと、会社が商品として押し出していきたいデザインと、渡辺先生が思い描くデザインでかなりバラつきがあって」
藤崎  バイクでいえばSRXに近いというか、デザインコンセプト工業技術面から見たデザインと、商品としての見栄えなんかが、なかなか上手く合致しなかった(笑)」
藤崎  「“もっと筋肉をつけてくれ!”とか“ポニーテールは譲れない!”とか“背がデカすぎて萌えない!”とか…まぁ、多方面多角度から好き放題に要求を出したもんだから渡辺先生も落としどころに苦労したのではないかなと(笑)」
藤崎  「最終的には会議の場で日下部麻子の身体能力CD値(空気抵抗係数)まで挙げてデザインをゴリ押ししようとしたんだけどね(笑)」

すずこ 「なんでゲームのキャラクターに空気抵抗が関係するんですか(笑)」
藤崎  「デザインも性能の一部っていうのは“技術屋”の得意なゴリ押し手段なんだよ。見た目から性能をイメージ出来ない商品はクソだっていう暴論なんだけどね」
すずこ 「麻子は、タフで大雑把な軍人に対して、女性らしい柔らかさというか、相反するイメージが程よく調和した良いデザインだと思います」
藤崎  「ちなみに、麻子が着ているフライトジャケット(L2−A)は、軍に支給された物ではなく、自費で購入した民生品という設定です、現物が商品として存在します」
すずこ 「でも、お高いんでしょう?
藤崎  「なにそのテレビショッピングみたいなノリ(笑)2万4千円ぐらいだったと思うよ?」
すずこ 「そこそこ、しますね(笑)」




■某キャラに似ている疑惑■


すずこ 「他にも、苦労したキャラクターとかいますか?」
藤崎  「まぁ、JBとかは社長と全面戦争になる勢いで苦労したというか…その辺は他の紙面で詳しく書いてあったりするから今回はネグるけど、リテイク回数とデザイン変化については、榊由美子もそこそこの回数を経てデザインされてる」
藤崎  「由美子は当初、木緒さんが実在の女優さんをモデルにデザインのイメージを伝えたんだけど、そうしたらかなりモデルに忠実なデザインが上がってきてね」
藤崎  「藤崎はそれが大いに気に入ったんだけど、会議の場で“2次元の作品として少し可愛げが足りない”という方向に話が進んで、これもまた見た目から性格がわかりやすくしようって話になって、何度も手直しを受けた」

すずこ 「初期の由美子は可愛くなかったって事ですか?」
藤崎  「いや、可愛いんだよ? 可愛いんだけど、少し個性が強すぎたというか、好き嫌いがはっきりしちゃうデザインだったと言えば伝わるかな?」
すずこ 「榊由美子に関しては、一部で“某キャラ”に似ているという噂がありますが」
藤崎  「…あぁ、それね」
すずこ 「露骨に機嫌が悪くなりましたね。私が言ってる訳じゃないですよ? あくまでも世間的な噂としてです」
藤崎  「正直な話ね、藤崎も木緒さんも、そういう作品があるというのは知っていたし、その作品に渡辺先生が深くかかわっていることも知っていたんだけど、そこまで詳しくはなかったんだよね」
藤崎  「若手のライターやディレクターなんかは、修正のたびに“似ていくな”とは思っていたらしいんだけど、木緒さんも藤崎も、あまり意識していなかったというか、ぶっちゃけよく知らなかったもんだから、似ていることにも気づいてなかったんだよね」
藤崎  やっぱり駄目だよね、流行っている物にはちゃんと目を通さないとさ。言い訳にしか聞こえないと思うけど、安易に人気キャラに寄せようとしていた訳ではないというのは理解して欲しいかな」




■下戸の酒屋■


すずこ 「藤崎さんは、ゲームをほとんどプレイしないそうですね」
藤崎  「うん、美少女系は、全然やらないね。自分の仕事になってからは、全くと言っていいほどやらなくなった。下戸の酒屋みたいな物かな?」
すずこ 「何か理由とかあるんでしょうか?」
藤崎  「あるけど…話すと長いよ?」
すずこ 「では次回は、その辺をテーマにしてお話を伺ってもよろしいでしょうか?」
藤崎  「いいけど、ゲームの宣伝とはあまり関係ない話だよね?」
すずこ ゲームの話にこだわる必要もないって言われてますし、面白い話が聞ければ何でもいいんじゃないですかね?」
藤崎  だなぁ(笑)それほど面白い話でもないと思うけど」
すずこ 「そもそも藤崎さんはどうしてシナリオライターになったんですか?」
藤崎  え? そこからっ!?
すずこ 「何にせよ、つづきは次回ということで!」
藤崎  「急に面倒くさくなってきた…」

 



 第2回目のコラムはこれで終了です。次回もまたユルユルと無軌道な質疑応答という形になりそうです。
次回はグリザイアシリーズのシナリオライターとしてのお話を伺っていくつもりです。
正直あまり乗り気ではない藤崎さんから、どこまで聞き出せるか疑問ではありますが、頑張っていきます! ご期待ください。



注釈
(※1:桑島由一。ゲームシナリオライター・ライトノベル作家・作詞家など多数の肩書を持つクリエイター。グリザイアシリーズでは松嶋みちるのシナリオと作詞を担当。
(※2:私立アキハバラ学園。2003年にフロントウイングから発売された18禁アドベンチャーゲーム。


■藤崎竜太プロフィール
2002年にフロントウイングから発売された『魔女のお茶会』にて制作に参加。
その後『スイートレガシー』『ゆきうた』『グリザイアの果実』にてシナリオを担当。
以降シリーズとして『グリザイアの迷宮』『グリザイアの楽園』のスタッフとして続投中。

関連記事:【確定】「グリザイアの果実」アニメ化決定!


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